突然舞い降りた1枚(正確には2枚)
それはある日突然私の手元に舞い降りました。
某信用金庫の貸切公演でした。
その時の私は「ほほぅ宝塚か…観たことないな…まぁタダだし1回くらい観ておいても損はないっしょ…ラッキー!」くらいの気持ちだったのです。
よく見ると公演日は平日。しかも13時半開演。
会社勤めの私ですが、うちの会社はちょこちょこと土日に出勤することがあり、その代休を消化しなければならないので比較的平日に休みが取りやすい。
もし普通のきちんとした(?)会社だったとしたら、平日の昼だしなぁ夜だったらまだ行けたかもしれないのになぁ今回は無理だなぁ、とすぐにあきらめていたことでしょう。
そしてきっと今ごろこんなブログを書いてはいない。
…というわけで、私は母と行くことにしたのでした。
さすがに何も知らないで行くのももったいない気がして、この公演について調べてみました。
宝塚歌劇団のホームページを見るのも初めてです。
チケットを見た時にフライヤーが入っていたのでうすうす、というかタイトルがまさにそうだったから完全に気づいていたのだけれど、和物のお芝居なのでした。うん、「幕末」だものねぇ。
宝塚=ベルばら、という程度のあさ~い知識しかなかった私には、【まげのかつらをかぶった男の格好をした綺麗な女性】がかなり衝撃的だったのです。
いや、ここは正直に言いましょう。
ちょっとおもしろかった…
ふふふ、なんかコントみたいだね、って…
綺麗な顔の女性が化粧して町人のかつらをかぶってるのって、コントっぽくないですか? 可愛いアイドルがやってそうな。ちょっと昔の48グループあたりがやってそうな。
そんなふうに面白がりながらもやっぱり、【宝塚=何だかキラキラしててそしてゴテゴテした華やかな洋の世界】だった私は、せっかく観るならそういうのがよかったなぁとちょっと残念な気になってしまったのも正直なところでした。
でもタダで招待されてるのだし、文句は言えないよね…
さらに調べてみると、なんとこの公演は退団する男役トップの早霧せいなさんと娘役トップの咲妃みゆさんの退団公演だというじゃないですか!!!
そんな公演に、コントみたいだな「ふふふ」とか思っちゃってる私のような不届き者が行ってしまってよいのだろうか?と少し申し訳ない気持ちになりました。
でも招待していただいてるのだし、気にする必要ないよね…
そんなこんなで、観劇当日を迎えるのです。