初心者の覚え書き【宝塚】

宝塚についてたまに書くブログ

読んでも得るものは何もなし

入り待ちの観察をした。ぼーっと眺めていたら暁千星さんを見た気がした。

先日当日券立見で月組を見させてもらったのだけど、新参者の私はずっと珠城りょうさん、美弥るりかさん、愛希れいかさん、月城かなとさんといったメジャーな方ばかりを追っていた。にわかミーハーだからしかたがない。他の方々をほとんど知らないのだから当然の行動である。別に威張って言うことではない。

そんな中なんとなく記憶の片隅にひっかかる人がいた。ひとりでくるくると回って踊っていた。なんだかひどく目立っていた。そして白かった。

くるくる回ることをバレエ用語でピルエットというらしい。へぇそうなのか、学びました。

あれは確か愛希れいかさん演じる高崎美波が所属するバレエ研究所の男子役だったような気がする。すかさず購入したパンフレットの写真を見てみるのだけど『BADDY』の衣装だからよくわからない。

いろいろ読みつつ、かすかな記憶をたぐりよせる。どうやら長谷山蒼太役の暁千星さんという方らしいと探り当てた。

さっそくGoogle先生にお願いしてみよう。

 

 

  

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か~わいすぎかっ!

 

こんな可愛い方が演じてたのですか?

こういうお顔、かなり好きな部類のお顔です。

こんなに可愛い女子が近くにいたら絶対好きになるね(ちなみに私は女だ…笑)

がぜん暁千星さんに興味を抱いた。

公式ページによると愛称はARI。

ん? なんでアルファベットなんだろうか?

なんかよく知らんけど、とりあえずありちゃんってことだね、ふむふむ。

さらにWikipedia先生によると首席入団らしい。マジですか。すごいな…

首席だと知ったとたん「こんな可愛い女子が近くにいたら絶対好きになるね」なんて軽々しく口にしたことを申し訳なく思った。

しかも新人公演主演を3回もつとめている。あぁ重ね重ね申し訳ない…

つまり、彼女はそれなりの人材ということなのです。

新参者の私が見つけるということは、つまりそういうことなのです。

 

実力がある

いいポジションに起用される

いろんな人の目につく

私のような雑魚でも目にする

 

見た目がよくて実力もあるから、きっと人気あるんだろうな。

(歌も演技も素人なので本当のところ実力云々はよくわからないけど…)

でも本人はこれから男役をやっていく上でベビーフェイスであることを気にしてそう。なかなか顔が年齢に追いついてこないから。いや、知らないけど。全然知らないけど。適当に言っただけだけど。

 

そんなわけで暁千星さんという存在に気づいてしまった私は後日2度目の当日券を買いに行く際に【もしチケットを買えたら暁千星さんを見る日】にしようとかたく心に決めたのである。

そして運良くB席最後列を買えたその日。チケットを手にした私は劇場から去ろうと思ったのだけど、10時過ぎ頃というのは月組の方々の楽屋入りがあるようで、せっかくなので観察していくことにした。

劇場の前にはおそろいのスカーフを巻いたり、おそろいのスカジャンを着た方々が群れている。

しばらくするとスーっとどこかの会の方たちが歩いてきて劇場前の階段のところで整列した。誰かが来るのかな。きょろきょろとしてみるがそんな気配は全然ない。やがて彼女たちは誰かの合図で立ったり座ったりを繰り返しはじめた。けっこう狭い間隔で立ったり座ったりしている。うーん、あれ、しんどいね。疲れるよね。見ているだけで私の膝の方が痛くなってくるようだ。

観察していて気づいたのだけど、どうやら彼女たちは楽屋入りしようとする方が来ると座るらしい。別に自分のご贔屓でなくても座るようだ。あぁ、これはたいへんだ。体力がないとできない。ご苦労様です。

 

会の方々がご贔屓の入りを見送るとサササっとはけていく。するとその抜けた場所に今度は別の会の方々がスーっと入ってくる。もしくは劇場向かって右側(楽屋口に近い方)につめて、空いた隣のスペースに他の会の方々がおさまる。実にシステマチックである。

あれは誰誰が何時何分に楽屋入りします、という情報をすべての会が共有しているのだろうか? どこかのポイントで誰かが見張っていて「こちら〇〇。ただいま◇◇さんがどこどこを通過されました、どうぞ」みたいに連絡が入るシステムなんだろうか。そしてその連絡を受けて次はどこの会が並びに入ってくださいと指令が出るのだろうか? 

すごく謎だ。別に知らなくてもいいけど。

 

しばらく会の方々やギャラリーがわさわさしてるのを後ろの方で見ていたのだけど、新参者の私には楽屋入りするみなさんが誰が誰だがさっぱりわからない。細くてきれいな女性たちが遠くから歩いてきて、座り込んだ会の方たちの前に立ってお手紙を受け取り、ごしょごしょと何かを言い残して手を振りながら去っていく。全然わかんねぇ、今の誰だ?と思いながらも、いちおうしっかりと目に焼き付けておく。

さすがに珠城りょうさんはわかりましたよ、ええ。あと宇月颯さんも見たような気がする。美弥るりかさんと月城かなとさんを見ることはできませんでした。来るまで待つのがしんどくて去りました。

そんな中。

ん? という瞬間があった。

青いキャップをかぶってマスクをしていたが、あきらかにあの黒目がちな目は。

あぁ、あれは暁千星さんじゃないだろうか? 

でもあまり自信はない。群がるギャラリーの隙間を縫ってチラ見ガン見した。たぶんそう。私はがっつくタイプではない。それが良いかどうかはわからない。これまでの人生、それで損することも多々あったと思う。変なところで自意識過剰だから自分は興味ないふりをして人に譲っちゃったり。がっついてる人を見ると逆に引いちゃって急に醒めたり。ただの自意識過剰なコミュ障。そんな私の性質の話は今はどうでもよかった。

 必死に群がって写真を撮りまくり周囲の人間の存在を全く気にしないガツガツした一部のギャラリーの方々にちろちろと視界を邪魔されながらも、私は後ろの方からそっと眺めていました。

 

ツイッターで入り出の写真をアップする方がたくさんいるじゃないですか。だからその日の夜に検索してみたんです。するとやっぱり暁千星さんだった。

ガツガツしたギャラリーのみなさんのおかげで判明しましたありがとうございます(笑)

でもね。こんなことならね。 

 

 

もっときちんと見ておくんだった!

がっつくタイプではないとか言ってすましてる場合じゃなかった!!

 

 

そんなこんなでその日の月組公演はずっと暁千星さんをオペラで追っていました。

次に観に行く時は2階席の前のほう(端っこだけど!)なので、もうちょっとよく見えるかな。見えるといいね。