初心者の覚え書き【宝塚】

宝塚についてたまに書くブログ

読んでも得るものは何もなし

2回目の宙組当日券でがんばって芹香さん以外も見てみた。

土曜日に宙組公演を観に行った。もちろん当日券。

9時半くらいに劇場に着いて、15時半の回の立見10番台を買うことができた。

以前買った立見は40番台だったし、B席16列目もいつも端っこの方しか選べなかったから気づかなかったけれど、センターブロックにはB席16列目ってないんですね。

だから立見センターブロックは両脇の立見に比べると二歩くらい前に出てる。ほんの少しだけ前で見れる…笑

とはいえこの広い劇場の中ではちょっとした誤差に過ぎない。

 

ただ当然のことだけれど、どこの位置でもセンターブロックは見やすい。いつも私の手元に来るチケットはたいてい左右にふっとばされるので、本当に実感する。

まー「見やすい」というだけであって「よく見える」というわけじゃない。なんせ2階の一番後ろなんだからそりゃそうだ。

 

今回はけっこう冷静に観れたかもしれない。

初回は芹香斗亜さんの魅力が【ボンっ】て破裂して(セリカボムと命名)えっ?ええ?え?って戸惑いながらもいろんなものを見なきゃって焦っているうちに終わってしまったし、2回目は芹香斗亜ロックオンしすぎて周りが見えなくなって、肝心の芹香さんもあまりに見過ぎてシトラスでは記憶を飛ばすというヘマをやらかした。

 

2回目の芹香ロックオンの日については、シトラスの方は仕方ないにしても天河の方はラムセスが出ていない時に他の人たちを見る余裕があったはず。それなのに何であまり見ていなかったんだろうと考えた。

 

確かに目は舞台を見ていた。でも心が見てなかったよね。

今すごいキザな言い方したけどね。

見てはいたんだけど、心がラムセス待機状態になってるから舞台が頭の中を右から左へ流れていくだけになっていたのですよ。

小説とか読んでるとこういうことはよくある。読んだはずなのになんか頭に全然入ってきてなくてまた少し前から読み直すっていう経験。考え事をしていたつもりはないのに不思議だなぁと。でも本当は無意識に考え事をしているんだろうねきっと。

 

まぁおおかたラムセスのことでも考えていたんだろおまえ。

 

当たり前だけど、小説は戻れるけど舞台は戻れない。

さすがに3回目だから私も学習しましたよ。

ラムセスが出てこないときは目の前の舞台に集中する、というあまりにもそもそもすぎる目標を掲げて行きました。

 

 そしたらありがたいことに、蒼羽りくさんと優希しおんさんを覚えましたよ。

やっとだよ。3回目にしてやっとだよ。

でもグズな私にしたら進歩した方だ。優秀優秀。

あと、ザナンザが身を挺してユーリを守って死んでいくシーン、ティトが処刑されるくだり、3回目にして涙が…

遅い、遅いよ! なんで今頃泣くんだ私は!

前の2回はいったいなんだったんだ? 

前の2回は冷酷無比の心の持ち主だったのか私は?

 

祭りのシーンでウルヒがゾラとシュバスになにやら悪いことを仕込んでいたのもばっちり見たし、シュッピルリウマ1世とナキアが毒の入ったワインを飲もうとしていたのを「いけない!」とカイルが止めたのはイル・バーニが「ちょあれオマエが持ってきたワインなん?(想像)」と言われて気づいたからなのも見た。

 

カッシュの額飾りとか他にもいろいろ見るべきものあるんだろうけど、まぁ無理だよね。

目と脳みそが100個くらいあれば漏れなく保存できるんだろうけど。

ラムセスの出ているところですらきちんと見れてない部分の方が多いし、他の方の芝居なんて高望みすぎる。

 

ツイッターで感想を検索してみると、みなさんラムセスのあんなシーンこんなシーンを事細かにあげているのだけど、私にはびっくりするくらいそれらの記憶がない。

ホントみなさんよく見てんなぁと感心する。

私の脳みそは別名で保存じゃなくて上書き保存なのかも、と最近思い始めた。

 

【あぁこのシーンのラムセスかっけぇ~】と印象づけられたそばから【お、これもかっけぇ~】と違うカッコよさを繰り出されると、【さっきのかっけぇ~】がピュンってどっかにいっちゃう。それを取り戻すことはできるんだけどちょっと時間がかかるし、その引き寄せたものは当初得たモノとは少し違ってきちゃう。

だから次に来るかっけぇ~は絶対に忘れまいと海馬の中の刷り込む作業をしていると、その作業をしている間の【かっけぇ】を見落とす。

 

不器用すぎ、ドンくさすぎ、泣けてくる。

 

だから、きっといろんなところをきちんと見ている方はたくさん見に行っているからこそで、2~3回見たくらいの私がそこに並ぼうとするのがおこがましいだけなんだぜ!って慰めている。

 

 

話は変わり。。。

ひとつ残念なことがあって、それは黒太子役の愛月ひかるさんの出番が少ないこと。もうちょっと見たかったよねぇ。

私は去年『神々の土地』でラスプーチンを演じている愛月さんに度肝を抜かれた。その時私は宝塚を見るのは2回目で、しかもきちんとお金を払って初めて見た演目だったからすごく印象に残っている。なんかすごい人がいたよね、って。

それが初めて見る彼女だったってのは、いいんだか悪いんだかよくわからないけど。

もはや彼女の印象は【黒】だよね。ただの衣装の色の印象だけども。

ラムセスの【白】とマッティワザの【黒】の対称がね、なんだかいいよねぇ。

 

 

今回、一番印象に残ったこと。

シトラスの風の中で、どこだったか忘れたけどとある男役さんがすごくいい笑顔で踊っていた。それが忘れられなかった。

なんなんあのいい笑顔!

癒やされる笑顔だな!

誰だいあれ!

あの人はいったい??

ってなって。

調べてみたところ、おそらく風馬翔さんという方のもよう。

あまり自信はないけど。というか自信はほぼゼロに近いけど。

ほら、上書き保存しちゃうから…

 

違ってたらすまんね、私。