『ハンナのお花屋さん』の芹香斗亜さんを宝塚超ビギナーだという人が途中まで見てみた話(ノンノンフィクション)
とうとう《芹香斗亜》というカテゴリー作ってしまいました。
こんばんは。
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先日起きた不思議な話を聞いてください。
あれは5月30日水曜日のことでした。
私は劇場併設のキャトルレーヴに寄りました。月組『カンパニー/BADDY』のブルーレイを買おうと思ったのです。
ところが帰宅して紫色のビニール袋からそれ取り出してみたら、なぜか『MY HERO』と『ハンナのお花屋さん』という2枚のDVDにすり替わっていました。
おかしい。
いったいどうしたことでしょう。
確かに私は珠城りょうさん演じる青柳さんを手に取りました。裏にはBADDYがいたのもはっきりと覚えています。それなのにいったいどうして?
しかし買ってしまったものは仕方ありません。もう家に着いてしまった以上、これからわざわざ日比谷まで引き返して「すみません。カンパニーのブルーレイを買おうと思ったのですが、間違えてこの2つを買ってしまいました。交換できますでしょうか?」などと、面倒くさくて手間のかかる客に成り下がるのも気が引けます。それにひどく雨が降っています。雨は嫌いです。
『カンパニー/BADDY』は次回劇場に行ったときにでも買おう。そう固く心に決め、私は我が家へやってきた2枚のDVDを手に取りました。
『MY HERO』
これは戦隊モノみたいですね。テレビ朝日で放送されていたものがパッケージ化されたのでしょうか? でもなぜキャトルレーヴで販売してるのかしら。不思議です。
この主役の方。ん?んん?んんんん? なんだか気にな、な、なな、なななりますぞぇぇ。え?ちょ、ちょ。この人誰。
…はあぁっ、すみません。少し取り乱しました。私としたことが。このお方、どなたでしょうか? 私宝塚のことはまだあまりよくわからないのです。まだまだ初心者で絶賛勉強中なのです。
と・あ、せ・り・か?
ふ、ふひゃっ。見てこれ。こ、この犬歯。ちょっ、待て、これ。なんだよこれ。ちらっと口の端っこで顔を覗かせているこの犬歯! か、可愛すぎじゃないかバカ。
…ああ、もう、申し訳ありませnn。またしても私、取り乱してしまって。なんだか、ちょっと、動機と息切れがします。気を取り直して裏を見ましょう裏を。
マぁジかー。マジかよ。凛々しいこの姿はなんなんだ。その視線の先には何を見据えてるんだオマエ。イケメンかよ。ただのイケメンかよ。
それに右下の何だかめちゃくちゃキマってるポーズ。なんだよこれ。これこそなんだよ。こっちの方の視線の先には何があるんだよ。教えてくれよ。お願いだから教えてくれよ。ちょっとニヤっとして何見てんだよ。
ああああああ、どうしましょう。どうしましょう。醜態をさらしてしまいました。こんな、私、普段こんなじゃないんですよ。私としたことが、本当に恥ずかしいでござる。
ちょっとダメみたいなので、いったんこのDVDは脇に置いておきますね。
『ハンナのお花屋さん』
これはさわやかですがすがしい感じの方が主役ですね。明日海りおさん。さすがの私もこの方はわかります。綺麗なお顔。薔薇の花がとてもお似合い。さて裏はどうなっているんでしょう?
ほっふぅー。黄色いお洋服の明日海りおさんの左のお方。
良い。良い良い良い。良いよ。この写真の鼻の角度。最高かよ!おい。
中のブックレットも見てやる。こうなったらもう見てやるよ。醜態さらすとかもうどうでもいいわ。
2ページめ。やべーよ白い服やべーよ、似合いすぎかよ。アベルか。アベルっていうのかあんた。いい名前だな。6ページめ。立てたひ・ざとそれにかけたひ・じ。いや、もう見たままの様をただ言っただけだけどな。笑顔がまぶしすぎて、次、はい7ページめ。スーツ姿で凛々しい視線。だからどこを見ているんだ? 何を言おうとしているんだ? 怒ってるのか? 辛いのか? はい10ページめ。なんか~♪よくわからないけど~♪この青い衣装が~♪似合ってる~♪上げた左手の~角度~♪交差した両足~♪全部が~♪全部が~♪
見よう。さっそく見よう。
私はDVDを再生しました。
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ごめん。ちょっと待て。
無理かもしれん。アベル・ヨハンソン。全身白っぽい衣装はダメかもしれん。
これを見続けたら、確実に好き死んでしまう。好き死ぬ。そんな言葉があるのか知らないけれど、好き死ぬ。
S8Bというところまでは見ました。しかしこの先、アベルが出てくるのを警戒して再生を止めてしまいました。
私はディスクをプレイヤーから取り出し、そっとパッケージの中におさめました。
あれから10日近くが経ちます。
いつになったら見られるのでしょう。見たいような見たくないような。楽しみなような、でも楽しみはずっととっておきたいような。
矛盾した気持ちが常にあります。
近いうちに見たいと思います。
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フィクションのようなノンフィクションのようなフィクションのような。
芹香斗亜さんで遊んでごめんなさい。
悪気はなく好きしかない。