『雨に唄えば』を見てきた話をざっと~とはいえほぼ輝月ゆうまさんのこと。
どうやら松岡修造さんも観劇されていたようで「どおりでクソ暑いはずだよ今日は」となんだか妙に納得しました。紅ゆずるさんや綺咲愛里さん他星組の方もいらっしゃったみたいですねぇ。紅さんの後頭部だけずっと見えてました。
これが万が一芹香斗亜さんだったら、私は公演中舞台そっちのけで彼女の後頭部をオペラでずっと覗いていただろうなぁと思います。あ、いま右を見たよとか今度は左を見たねとか、おお拍手したとかあっ笑ったとか、いちいち反応してそうでひたすらアホ。
『雨に唄えば』ですが、私は全然話を知りませんでした。もちろんタイトルくらいは知っていたし、有名な『Sing'In In The Rain』だって知っていた。
かつて接客のバイトをしていたとき、雨が降ってくると店内に『Sing'In In The Rain』が流れるので、紙の買い物袋にはビニールをかけるようにする、という決まりがあったのをふと思い出しました。どうでもいいね。
あんなに有名なミュージカル映画なのに、一度も見たことがないのはなぜか?
それはミュージカルが苦手だったから。
芝居していたのにいきなり歌いだす意味がわからなかったんですよ。普通にしゃべれいいじゃん普通に、なんでそこで歌うの?って思ってた。これはタモリさんと全く同じ意見。
そんな私が今、月に何度も宝塚を見に行っている。
人生何が起こるわかわらないですわ、ほんと。食わず嫌いはよくないと身をもって知りました。あの突然始まる歌が人々を感動させるんだよ、とかつての私の耳元でささやいてあげたい。
先月BS‐TBSで『雨に唄えば』の特番を放送していたので、それを見た時になんとなくのあらすじを知りました。本当は映画を見て行けばよかったのだけど、ついついさぼってしまいました、よ。
でも別に映画を知らなくてもすごく楽しめました!
それもこれも、リナ・ラモント役の輝月ゆうまさんの存在が大きかった! 背もデカかった!
甲高くて致命的な悪声の持ち主という設定だからどんな感じなのかと思っていたら、これがまた期待を裏切らない声質としゃべり方で。それがどうしようもなくおかしてくおかしくて、第一声から笑いが炸裂しました。もう、腹がよじれるとはこのことだなと。
彼女が出てきてしゃべるたびに声に出して「はっはっはっ」となってました。笑い涙も止まらなかった。舞台を見てあんなに爆笑したの、年末に見た安田顕さんの『スマートモテリーマン講座』以来だよ。
星組の『Another World』もすごく笑ったけど、こっちは全編にわたってちりばめられている笑いで、リナの場合は局地的に処せられる【笑い死にの刑】という感じ。ピンポイントで来るから圧力がすごいんですよ。だからおかしくてしんどすぎた。
常に輝月ゆうまさんにオペラロックオンでした。
リナが好きすぎて困るよ。
ああ、あなたをずっと見ていたい。
家に欲しい。
一家に一人リナ・ラモント。
過去に上演した時の真飛聖さんのリナも、北翔海莉さんのリナも見てみたくなりました。このお二方のリナも絶対面白いよね。。。
(リナってそういう面白な立ち位置ってことで合ってますよね??? 急に不安になるにわか)
リナの話ばかりなのもアレなので…
珠城りょうさん演じるドンが雨の中で踊るシーン。実際に雨を降らせていて、その中でぴしゃぴしゃと踊っていました。まさかあんなに本気の雨を降らせるなんて思ってなかったですよ。赤坂に梅雨前線が停滞している模様。最後、マイクおかしくなってたような気がするけど…
あとキャシー役の美園さくらさん。にわかな私なのであまり存じ上げないのですが、カンパニーで鈴木舞役をやっていた方ですよね。めちゃくちゃ歌がうまいし声がきれいだなぁと聞き惚れました。次期トップ娘役さんなんですか?
コズモ役の美弥るりかさん。私は『BADDY』のスイートハートを見て美弥さんにハートをスイートされた前歴があるのだけど、久しぶりに見た美弥さんはやっぱりいいなぁ。そんなことはないはずだけど、歌から芝居からダンスからタップから、すべてを涼しい顔してこなしているからカッコいい。「ふわり」という言葉がよく似合う。
ふう。記憶上書き忘却人間の私だからこのくらいしか書けない。
すべての記憶をリナが塗りつぶしていったのだ。
あれだなぁ。もう一回くらい見に行きたいけど、チケットもないし、行ける日もないし、あるのは行けない悲しみのみ。
リナに会いたいなー。