初心者の覚え書き【宝塚】

宝塚はじめました。

にわかのつぶやき

群れの中から推しを探し出す。

もうすぐ巴里祭ですね!!

私はなぜか東京で開催される二日間にかぎって東京にいないというスケジューリングをしてしまったため、もはや皆様のレポ待ちでございます。楽しみにしております。

 

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先日、スカイステージで放送していた『ノバ・ボサ・ノバ-盗まれたカルナバル-』(2011年・星組)と『オーシャンズ11』(2012年・星組)を録画しておいた。

たしか芹香斗亜氏はこのころ星組だったよなぁということで録画したのだ。

『ノバ・ボサ・ノバ』を見始めてすぐに、あぁこれは「推しを探せ!」をしないとダメなやつなのだ、と悟りつつどこかで心が躍った。

 

何度か書いたが、私はいい年をしてAKBのオタクをやっていた。

私がオタクをやっていたのはいわゆるAKBの全盛期で、板野友美大島優子小嶋陽菜篠田麻里子高橋みなみ前田敦子渡辺麻友(敬称略。50音順、以下同じ)のいわゆる神7が中央に鎮座し、秋元才加河西智美柏木由紀北原里英峯岸みなみ宮澤佐江といった面々が脇を固め、さらにSKEやらNMBやらが勢いを増してきて、グループとして実に隆盛を極めていた。

そんな中、私の推しも中堅メンバーとして頑張っていた、はずだ。上記の脇固めをしていた面々の次点あたりの布陣といったところだろうか。

 

ご存知の通りあのグループは非常に人数が多く、全体でコンサートをやるとなるととんでもないことになる。

全メンバーが一同に会する曲など(例えば『会いたかった』とか。今もやってるのかどうかは知らない…)、真ん中にいるメンバー以外は誰が誰だかとんとわからない。ステージ上は芋を洗うような有様なのだ。NHK紅白歌合戦なんか良い例と言える。ああいった状態が頻繁に繰り広げられる。

 

そんな中、中堅以下のメンバーを推しているオタクたちは必死に推しを探す。彼女たちは縦横無尽に動き回るので、さっきあそこにいたはずなのにちょっと目を離した隙にまたどこかに行ってしまったよと、見失うことしばしば。

やっと見つけたかと思えば、今度はセンターにいるメンバーたちに折り重なって視界から消されてしまう始末。

あれは確か日産スタジアムでの総選挙だったと思うが、推しだと思ってずっと追っていたのが北原さんだったことがあり、「ぬおーん推しを見間違えるなんてオタク失格じゃい!」と嘆きそうになりつつ今はまず推しを見つけるのが先決、と必死に探したのも懐かしい思い出だ。と突然の思い出語り。

 

しかしながらそんな失敗を重ねながらも、基本的にはそこそこ遠かろうが、埋もれてしまおうが、オタクは推しを瞬時に見分けることができるのだ。

この能力、何かに活かせないものか…

実にもったいない。

 

このように中堅以下メンバーのオタクは一瞬捉えた推しの姿に欣喜雀躍する。

推しは容易にはセンターに寄ってこず、近づいたかと思えば数秒と留まらずに立ち去り、大型モニタにすらはかなげにしか映してもらえず、すぐに見切れてしまうことが多い。

そのことを嘆きつつも、こうやって群れの中から探し出すことに大いなる喜びを感じているのもまた確かなのだ。

広大な砂漠からひとかけらの宝石を見つけたような。そこだけ見事に輝いていて。そのきらめきを逃さないようにそっと包み込みたい。

 

正直、これこそがオタクの醍醐味と言っても過言ではないのではないだろうか?…と思うこともしばしばだ。

群れの中から推しを探し出す。

けっこう好きなのだ。

なかなか見つからないと地団駄を踏みまくるが、そのストレスを乗り越えて出会えた奇跡。…少し大袈裟か。

でもなんだかわくわくする。


ただ、推し探しを心ゆくまで堪能できるのはライブに限る。

映像化されたものだと他人の思惑に左右されてしまう。

あとちょっと右にカメラ動けば推しが映るのに…そうそうその調子!って行かんのかい!そっちに切り換えるんかいっ!

…とあと少しのところで夢破れたオタクは後をたたない。

 

 

そんな【推しを探せ】から、ここ数年私は遠ざかっていた。

ところがである。

先の 『ノバ・ボサ・ノバ-盗まれたカルナバル-』を見て、図らずもその機会にめぐまれたのだ。

もちろん過去の作品なのでライブで推し探しをすることは叶わないが、これは仕方がない。だが、私はわくわくをおさえきれなかった。

 

見始めてすぐ。

ん? あれは芹香氏ではなかろうか? しかし定かではない。もうちょっと下手側から映してくれんかのぉ、もしくはもっと寄っておくれよ、と思ったら引っ込んでしまったよ…

直後すぐに再登場。うんやはりあれが芹香氏だ。ピンクのパンツが芹香氏、と脳みそにインプットする。しかし出てきたと思ったら、はい、そのまま横切ってはけたー。

しかし再びピンクが登場! きったー!と思ったら、あれ?ちょっと違う。違う方だった。ピンクはピンクだけど違う。芹香氏はこっちだこっち。芹香氏はもうちょっと薄いピンク、とインプットした情報を修正する。

その後も薄いピンクを頼りに推し探し。 

 

はあああああ、楽しいよ!!

 

【推し探し】をしていて一番テンションが上がるのは、比較的大きく推しが映って表情がはっきりとわかったときだ。

あたかも『私はここにいるよ!』と訴えかけられているみたいで、『うん。わかっているよ。今私はあなたを確かに見ているよ!!』と心の中で返したくなる。

もはや真ん中の人なんて1ミリも見ちゃいない。端っこだったり後ろしか見ていない。真ん中以外をぐるぐると観察している。

楽しい。これがすこぶる楽しいのさ。

 

もちろん真ん中に立ってもらうほうが、いろいろな表情をたくさん目にすることができるから、感謝しきれないほどに楽しい。

【推しを見続ける】という歓喜を存分に享受できる。

でも人やカメラワークに邪魔されながらも【推しを見つけ出す】楽しみもまた、確かに存在している。

 

 

願わくば…

この【群れの中から芹香氏を探し出す】を劇場でやってみたかった。

ド新規にわかファンが一生叶えることのできない、はかない夢である。

 

だれかタイムマッシーンをください。

タイムマッシーンを!!